山梨岡神社の 夔(キ)の神
2009.12.15 22:55 投稿者:パンダ 1号

日曜日に県立博物館で開催された講演会とウォーキングに参加しました。
今回のテーマは、同館で特別展示されている「山梨岡神社」に伝わる「夔の神」というご神体についてです。
岡神社は前から訪ねたいと思っていた場所の一つです。
私も初めて聞いた言葉ですが、夔は「き」と発音し、中国の古書に登場する獣だそうです。一本足で体は牛に似ているというのですが、どうも想像しずらい獣です。
この夔に似た木製の彫り物が御神体の一つとして堂神社の神殿に祭られておったものを、江戸時代に甲州の風物を調査に来た荻生徂徠が夔を象った御神体であるとして幕府に報告、これが江戸の上流社会で信仰に結びつき庶民にも広がったとのことでありました。
少なくとも200年以上信仰の対象となっていた「夔の神」様です。
御神体そのものは、7年に一度、春に御開帳されますが、通常はお札(ふだ)に刷られてこの地域の各家庭の神棚へ祭られているようです。
(写真はお札 お札の下半分には 夔の神 の絵)
今回は特別に県立博物館に展示されています。
ちょっと怖い感じもするのですが、悪さを見逃さず信仰する民を守ってくれる強い神様とも感じます。
日本で唯一の 夔の神への信仰が、末長く続いていくことを願います。
夔の神が祭られている「山梨岡神社」は、延喜式にある式内社で県内有数の古い神社です。
春日居町、今の笛吹市にあり、背後に聳える「御室山」は神体山(じんたいさん)といい、この神社の祭神は山の神であるオオヤマズミノミコトというのだそうです。
山梨県の名の初めである「岡神社の山梨の木」はこの神社に由来するとのことであります。
因みに、ウォーキングの参加者から、「岡神社の岡」はどこにあるのか、という質問が出ていましたが、岡=山ということで神体山である「御室山」のことを指しているようです。
また、御室山=大蔵経寺山ということも初めて知りました。見る方向の違いで別名称で呼ばれていたのでした。
この御室山、明治期以前は山焼きで有名で、若草山の山焼きより規模が大きかったとのことです。


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