北杜での2日間
2008.01.10 03:37 投稿者:Austine
遅ればせながら昨年の12月19,20日に帝京学園短期大学主催「八ヶ岳山麓と南アルプスの水と物語」現地実習の報告をさせてください。まず、本コースを計画・実行頂いた帝京短大の八木先生をはじめとする先生方に心より御礼申し上げます。"水"をテーマとして北杜市各地をめぐるツアーでは単なる観光スポットを訪ねるのではなく、「龍宮信仰」「水害」「涌水地」などのレクチャーを通じてバックグランドにある水を多方面から考察して各地を訪ねたことにより、インバウンドのお客様をご案内する際に挿話として使える”ネタ”をたくさんいただきました。現地実習のすべてをと報告できないことが残念ですが私にとって特に印象的だったことをご紹介したいと思います。
*DAY 1 12月19日
清里にてキープ協会の川村先生にご案内頂いた「吐竜の滝」へのミニハイキング___伏流水であんなにも豊かな滝が流れ続けているのは驚き!冬枯れの木々に囲まれた清水の滝の風景もまた一興。風景についてはきれいな写真を既にブログにのせられた方がおいでになるのでそちらをご覧になってくださいね!先生のご指導により、参加者は心を引かれた情景をデジカメに残し、俳句をつくり、それをポストカードにまとめました。お若い学生さんたちのフレッシュな感覚の俳句に感心しつつも私も恥ずかしながら、一句。「冬の滝すがしきかほりかぐわしき」
清泉寮のレストランにてランチ__五穀米とビーフカレー、サラダ、チョコレートケーキとコーヒー ハイキングで冷えたからだも温まり、午後からのツアーへの元気を取り戻しました。
東京海洋大学・淡水魚研究所見学__こちらは普段は一般には公開されてないそうですが「大泉」の由来にもなった涌水量毎秒70ℓを誇る大涌水を見学できました。イワナ、ヤマメなど清水にしか生息できないお魚を養殖・研究しています。改めて当地のお水のピュアさを実感。
「三分一涌水」「水害地」を山梨県史編纂専門委員の安達先生にご案内いただきました。ここでは水を恵みと見るのとは異なり、人々がいかに水と戦い、マネージメントをしててきたか、という歴史の側面からお話を伺い大変興味深かったです。
再び清里__キープ協会の桶本先生により、これからの協会、これからの清里の観光のあり方、についてお話を伺いました。課題も山積されているけれども、清里はたとえば”ロハス”をキーワードにポテンシャルの高い観光地であることを感じました。
*DAY 2 12月20日
帝京学園短期大学にて__岡田先生による「北杜市に残る龍宮伝説について」のレクチャー。「浦島太郎物語」に見られるように昔々、神様は海中におわしたが、日本人が海辺から農耕の発展とともに次第に居住空間を内陸部へ移すにつれて、神様も一緒に移動してきた、というお話が興味深かったです。北杜の地にはもちろん海はないが川や滝周辺には多くの龍宮信仰がある、というのです。山梨の昔話のひとつ、「若くなる泉」を八木先生が情緒たっぷりと朗読してくださり、一同、ひと時おとぎの世界に入り込みました。ご案内には話術も必要ですね!
白州町・山梨銘醸「七賢」見学__きれいな水とおいしいお米が取れる場所ならではの日本酒づくり。杜氏の伝統の職人技と近代的で清潔そのものの施設の見事な融和がすばらしかったです。また、当主北原家の邸宅内には明治天皇もご滞在になった由緒正しきお座敷がそのまま残されていました。宮大工の手による欄間の「竹林の七賢人」の細工、すばらしし調度品の数々など、しっとり落ちついた日本家屋のなかで鑑賞できて幸せでした。なお、ご案内くださった女性の名ガイドぶりにも一同、思わず、拍手でした。隣接のカフェも食べ物もおいしいし、すてきですよ。
尾白川名水公園「べるが」にてランチ__ブランド米、武川米によるおにぎり(主催の帝京短大の先生のご好意によりご用意いただいたもの。絶品でした)、イワナの塩焼き、お味噌汁、サラダ
新鮮な産物を使った、シンプルかつ素材の味を損なわない滋味あふれるお食事に感謝いたしました。このような日本人のソウル・フードとも言えるおいしいお食事をお客様にご紹介できたらうれしいです。
こちらでは敷地内に温泉もあり、なかなかリラックスできる場所です。週末、ご家族でおいでになるにも良い場所です。
この後、サントリーのウイスキー蒸留所、天然水工場見学がスケジューリングされていましたが私は所用があり伺うことができませんでした。こちらも当地のおいしく清浄な水を利用したすばらしい工場と聞いております。
昨年は”食の安全”が叫ばれた一年でした。サントリーのような企業、現地の農業関係者の方々がさらに産物の安全管理を追求して頑張っていただきたいと思います。そして、私たち消費者・観光業関係者もサポートしていきたいです。そんなことをおいしいおいしいおにぎりをいただきながら思いました。
北杜のすばらしい山々の風景、清涼なる空気、そこで頑張っていらっしゃる方々の思いをお客様に感じ取っていただけるようにご案内したいものです。
まずはご案内する私たち自身が感動し、「これを伝えたい!」と思うものをたくさん得られたことが今回の現地実習の収穫でした。
ありがとうございました。
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