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アンコールワット展

2010.02.28 08:02  投稿者:ootaminoru

世界文化遺産アンコールワット展

7世紀から15世紀、特に12世紀に栄えたアンコールワットの宗教寺院の神像仏像が67点、御坂の山梨県立博物館に来ています。
何れも日本で言えば国宝級のものだそうです。

アンコール王朝600年間に栄えた神殿と神像仏像群は世界文化遺産に登録されていますが、その核心部分の神像仏像群を国外に出しての展示は初めてだそうです。
やはり具象的な造形は素晴らしいです。

展覧会は3月22日までしていますので是非この機会にアンコールワットへ行った気分になりますので鑑賞してみてはい如何でしょうか。
大人1000円、大学生高校生500円小中学生250円です。

2月27日午後1時半から現在上智大学の学長で長年カンボジアのアンコールワットの発掘や学術調査や修復に携わって来られた石澤良昭氏の講演会がありました。
題して「華麗なるアンコールワット美術ー人間を問う仏師たちー」です。
附属の研修室で行なわれましたが今まで例にみないほどの盛況でした。300人程?の聴衆が押し掛け部屋に入れないくらいで椅子を前にぎりぎり詰めて間隔を狭くして何とか入りました。予め予定していたレジメが足らなくなったり、、、、、博物館の設営係は大変だったみたいです。

講演も面白く予定の1時間半を大幅に超過し2時間に及ぶ熱演でした。

同じ東洋の、かなり近い位置関係にあるカンボジアのアンコールワットは観光で訪れた人も多いと思われ関心が高いみたいです。
更に日本の精神文化の底流をなしている仏教と繋がる部分がありヒンズー教寺院でありながら仏教の仏様や観音様や00天も居られる習合した混交宗教だったのではないかと思いますが善光寺参りに出掛けるような気持ちで日本人は既に観光に出かけているのだと思う。
ただ仏教は初期の頃は上座仏教(小乗仏教)そして12世紀後半頃は大乗仏教?だったらしく、しかも現在のカンボジアは小乗仏教であり日本の仏教とかなり異なるものがありそうです。
この辺りの知識は以前に何度か身延山大学のカイテラスで行なわれた出張、市民生涯学習講義での仏教史及び解説が参考になりました。

日本の仏像群は精神性を強調する為にそのお顔には物凄く表情に気を使って慈悲だの憤怒だのと仏師が彫刻したり、造形していますが肉体はかなりデホルメされた抽象化が行なわれています。カンボジアの神様や仏様は顔を始め全身の肉体は写実的でギリシャ彫刻を見ているようです。5世紀頃多分にギリシャ文明がガンダーラに伝播し、そうした彫像との接触があったのだとは思いますがカンボジアのクメール人はインド伝来のヒンズー教及び仏教をそのまま取り入れるのではなく自分達の物に作り変えて精神文化としたと思えます。その表面的な外観が、寺院の神様や仏様の胸や腰のリアルな官能美を表現しています。神聖な寺院仏閣の本尊や脇像であり全く中国や日本の大乗仏教と異なる精神構造があったと思われます。

この辺りの説明なり解説はありませんでしたが私が一番聞きたい部分でした。

私はカンボジアのアンコールワット、アンコールトムなどの遺蹟に行った事はありませんがこれを機会に是非行ってみたいと思うようになりました。
仏教に少し関心がありますので興味しんしんです。

山梨県は生涯学習が盛んです。
身延山大学が定期的に仏教の講義を市民に公開して呉れています。宗派の垣根を取り払って解説をしてくれます。
しかも甲府市に出張して講義をシリーズで行なってくれています。
こうした博物館の特別展覧会や催しと併せて生涯学習講座をそして自然を選択的に取り入れることによって多様な多彩な文化を享受出来ると言うものです。

山梨県では生を確かなものとして享受できる地域だと思う。
都市文明に埋没することなく、自然と折り合って自分を失うことなく生を慈しみ、、、、。
その地域社会を誇りに思うことが御もてなしの極意だとも思う。
山梨県はまんざらではないのだ。



写真は何れもロビーに飾られていたもので撮影は許可されたものです。


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