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ブラジルの高速鉄道入札

2010.08.05 19:58  投稿者:ootaminoru

産経新聞8月1日紙面に依ると8月12日にブラジル高速鉄道の入札が行なわれ落札者が判明するそうです。
日本からも入札に参加する(三井物産を幹事会とする日本聯合チーム)とみられますが、フランス、スペイン、中国、韓国が入札に参加します。
落札の条件は価格で、日本の高いと言われている技術力や安全性などなどは既に入札参加資格審査の段階で各国プロジェクトとも基準を通過したとみなされているそうだ。
日本は速度運行の正確性や新幹線の技術力で優位だけれども、入札の条件には生かされないらしい。
現在のブラジルは毎年8パーセントの経済成長し好景気だと言ってもこの多額なプロジェクトにはブラジル国内の世論としていろんな意見があり開発効果を疑問視する人も多いそうだ。その一つは既存の航空機網との競合だ。
そこで金額を抑える見地から一番コストの安い国が落札すると思われている。
価格だけの競争になった場合は中国が一番有力視されています。

日本円にして1兆7千300億円の大型プロジェクトですがブラジルの近代化には大きく重要なインフラ整備であり、これを基点に更なる産業化への波及効果は大きく将来の経済大国の敷石になるだろうとみられています。

何処の国が入札を落札するか固唾を呑んでみています。
日本が落札した場合は今後のブラジルを初め南アメリカへの経済的結びつき技術的結びつきは強固なものになるだろう。

一方、山梨県中央市界隈に日系ブラジル人が大勢います。
ブラジルの1980年代は債務危機、90年代は年率インフレ1620%実質経済成長率マイナス成長4%。同年、日本は労働力不足で入管法改正で日系人に限り一般の外国人には認めていない非熟練労働を認める法的措置を採った。
ブラジルをはじめ南米からの日本への出稼ぎブームが到来した。
ブラジルの日系人は160万人と言われていますが現在日本滞在の日系ブラジル人は26万人(09年12月26万人。りーマンショック以前の07年12月の31万人から減ってはいます。)
リーマンショックの経済破綻以後日本経済は停滞し職を失ったブラジル人はかなりの数、本国に帰りました。が引き続き沢山のブラジル人が就労して滞在しています。

ブラジル本国の経済の発展、特にこの高速鉄道建設がもたらすブラジルの経済発展は?
基幹公共事業であるインフラ整備によりブラジルの現在の時代は大きく変わろうとしている。
労働者の現在はコンピューターの知識が必要になり母国語のポルトガル語と基本的な英語力が必須となった。
これから高度経済成長に入るブラジルは工業国、商業国として一部分の人ではなく国民全体の就労者の教育水準の高揚が必要だ。

高度経済成長期に入るブラジルは皆がみんな平等に経済的恩恵を受けるものではないだろう。
中国の例で言えば中国GDPの発展は著しいが大富豪層の出現の一方で、地方の農村は経済的な恩恵を受けられない低所得者の二重構造で格差が開いていると言います。機会均等ではないそうだ。
日本でも派遣切りが行なわれてテント村の出現や自殺者が3万人に達する現象の根本的な構造要因だろう。

此れからのブラジルは学力がなければ就職の機会を失うだろう。
学力のあるものだけが就労可能な社会へと変貌して来ている。
工業国の仲間入りをしたのだ。
日本在住の日系ブラジル人は非熟練労働に勤しんでいます。
一定のマネーを得るがブラジルの変革期の大切な時間を切り売りしています。本国に戻ればそこは出国時とは全く別のブラジルになっているのだ。
数年若しくは十数年してブラジルに戻った日系人は殆ど就労につけないそうです。
産業構造から置いてきぼりを食らっているのだそうだ。

もう一度日本へと迷う夫婦が多いそうです。
(毎日新聞8月2日4面紙面より)

ところで、日本在住の日系ブラジル人の子供の教育が重要です。
将来、何処の国に行っても困らない語学力と基礎学力を必要です。
アメリカオバマ大統領は少年の時期にインドネシアで暮らし就学したそうです。

微力ではありますが南アルプス市で22人の日系ブラジル人の小学生の子供にボランテアで日本語の学習支援をしています。
21世紀若しくは22世紀を担う子供に幸多かれと祈る面持ちです。
在日日系ブラジル人の将来は多難です。

グローバル化、国際化、市場経済化とは情報や物や観光、金融の自由化に止まらず、就労や居住を伴う人の自由化への道でもあると思います。
そうしたことに対応できる誰にでも訪れやすく生活しやすく住みやすい地域社会が本当の意味で国際的な観光地でもあると思います。


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