茅葺き屋根の家
2009.01.14 13:19 投稿者:ぶどうおばさん

西湖いやしの里根場(ねんば)には、茅葺き屋根の家々が建ち並んでいます。
先日のモニターツアーで、西湖いやしの里根場の説明をしてくださった方のお話に
よると、
茅葺き屋根とは、
カヤ(ススキやチガヤなどの植物)を材料にして葺いた屋根のことで根場では
富士北麓で採れるカヤを使用している。
雨漏り防止のため急勾配。
通気性•断熱性に優れる。
建物内部で囲炉裏を使うことにより、煙で燻されカヤの防虫◦防カビになり(
煙がコールタールを塗布したような効果をもたらし)耐久性を増す。
火災に弱いので、現在は火を使うことが禁じられている。
1棟の屋根には、カヤを直径32㎝に束ねたものを2300束使い、金額にして
屋根部分だけで1200万〜1500万円の費用がかかる。
茅葺き屋根の家は
建物1棟造るのに、およそ四千〜五千万円かかる。
屋根が端午の節句の兜に似ているので、”カブト造り”と呼ばれ、中2階では
かっては養蚕がされていた。
ということでした。
茅葺き屋根は、古くは弥生時代の登呂遺跡の竪穴住居に存在したらしいと言われる長い
歴史を持つ屋根のようです。
農村では、材料であるススキやチガヤの入手が容易だったため、20世紀中頃まで日本
各地の山間部に茅葺きの家々は多く残っていたそうです。
近年、 •農村の過疎化が進み協同作業として屋根の吹替えを行うことが困難
•木材や瓦やトタンが建材として広く用いられるようになった
•茅場が減り人工林になった
•火災に弱い
等の理由で茅葺きの屋根はめったに見られなくなりました。
最近は、減反や離農により茅場と化している場所も増えカヤは比較的入手し易くなった
ようですが、茅葺きの技術を継承する人が減少していて、茅葺き家が造られる機会は
歴史的な施設建造の場合など、少数に限られるようです。
茅葺きの建物が集中していて有名なのは、白川郷の合掌造り集落です。
この他にも、日本のあちこちに茅葺き集落はあるもようです。
60年程前までは日本で身近に見られた茅葺き屋根の家々。
タイムスリップしたような錯覚を起こさせる昔懐かしいたたずまい。
地元の材料を使って西湖近くに復原された、西湖いやしの里根場の茅葺き集落。
貴重な観光財産として見守ってゆきたいです。
(写真は全て、西湖いやしの里根場にて)
(2枚目の写真は、くつろぎの館内部)
2009年1月撮影


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